メリディアン・インスティテュート /パーキンソン氏病に対するリサーチ報告
霊―精神―肉体の結びつきに関するリサーチ
エドガー・ケイシー・リーディングに基づく調査/
治療プログラムに関するレポート
1998年1月
1996年11月、10人の人たちが10日間の住み込みによる教育的治療プログラムに参加しました。その中で参加者たちはパーキンソン氏病 (Parkinson's Disease PS)に関するエドガー・ケイシーのセラピーの原理を教えられました。そのプロジェクトは、パーキンソン氏病の多くの症例は神経系内部の協調不能に関連し ているという仮説に基づき行われました。パーキンソン氏病の病状は神経系内部にありますが、その原因となる最初の問題は腺系の機能不全まで遡ることが出来 ます。身体の健康を促すことで重要な役割を演じている腺は、再生という行為を通して身体の健康を維持しているといった見解をケイシー・リーディングは述べ ています。腺系の機能と神経系の元気回復を刺激するために、金と銀を用いたウェット・セル電池を使用することが基本的治療となる物理療法です。また、オイ ルマッサージもウェット・セル電池と共に行われるべき重要な補足的なセラピーです。
被験者達は1997年3月に追跡調査の結果を送り返してきてくれました。パーキンソン氏病に関する調査レポートにまとめられているように、データが収集され分析されました。
要約
10 人の参加者が、パーキンソン氏病に関するエドガー・ケイシー療法として勧められた勧告方法の効果を調査するための調査プロジェクトに参加しました。彼らは 1996年11月、住み込みによる治療とトレーニング・プログラムをこなすために10日間過ごし、その後その治療のプロトコール(実験計画案)を継続する ために家路につきました。オリジナル・メンバーの10人のうち9人が、4ヶ月後の1997年3月に進行状況を評価するための追跡調査を行うために、ある週 末に戻ってきました。
治療のプロトコールは、金と銀を用いたウェット・セル電気装置の毎日の使用、オイルマッサージ、食餌療法を、理想、心構えと感情の持ち方、瞑想、そしてブレス(呼吸)・ワークと共に行うことを含んでいました。
物理的症状は、自律神経系(※電気皮膚反応と心拍変異性)の生理的測定値によるものと、各個人への主観的な質問事項によるものとの両方によって評価されました。精神的/感情的/霊的な状態は主観的な質問事項によって評価されました。
※電気皮膚反応 : 精神的刺激などによる皮膚の電気抵抗の変化;うそ発見器などに応用される。
一 貫してプロトコールに従った被験者たち(しかし被験者のいずれもが完全に、そして完璧にプロトコールに従うことは出来なかった)は、調査員による観察と主 観的な質問事項を基にしたところ、4ヶ月の間パーキンソン氏病の症状に対して、平均して軽度から適度の改善が認められました。多くの軽症の症状は興味深い 改善を示しました。例えば、2人の人たちは彼らが嗅覚を取り戻したことを報告し、1人は色の視覚能力が改善したと報告しました。多くの人たちが今まで以上 に顔面の感情表現を取り戻し、そして身体の震えが軽減したと報告しました。電気皮膚反応と心拍変異性の(注:徴候・病状が患者以外の人にも分かる)他覚的 に得られた測定値は、さまざまな症状の個人的な改善とは相互に関連はしませんでした。9人のうち1人が際立った改善を報告しており、1人は適度の改善を報 告しました。この改善の割合は、典型的に言ってケイシーが述べた予後(注:病気の経過の見通し)と一致しています。 1年後の非公式の追跡調査は、ほとんどの参加者に対して引き続きゆっくりとした改善が認められたことを明らかにしました。
概論
パー キンソン氏病は、脳内部(中脳)にある黒質の中のドーパミンを生産する神経単位(ニューロン)の退化に係わった疾患です。これは震顫、硬直、均衡と協調の 問題、疲労、膀胱と腸の問題、そして認識能力ならびに感情的な障害を含んだ症状をきたします。パーキンソン氏病の原因は分かっていません。
エ ドガー・ケイシーのリーデイングは、パーキンソン氏病の原因は神経系の協調(運動)不能であり、まず始めに腺に問題が発生するためであるといったアプロー チをとっています。この調査プロジェクトの目的は、治療に関してのケイシーによる勧告の効き目を調査するためのものでした。それは因習的な治療を補うと いったことを意味する、補足的療法でのプロジェクトではありましたが、因習的な治療に取って代わるということを意図するために行われたものではありませ ん。ケイシーの養成法は主として、ウェット・セルとして知られている低電圧の装置の使用、マッサージ、そして食餌療法を基礎に置いています。
そのプロジェクトは以下の構成要素を含んでいました。
(1)バージニア・ビーチに住み込みで10日間参加すること、そしてそれは以下の活動を含んでいました。:
●プロジェクトを始めるに当たり、背中と腹部の皮膚の温度記録計写真、そして自律神経系機能の※非侵略性の測定を含むパーキンソン氏病の症状の評価
●パーキンソン氏病の治療のためにケイシーによって勧められた食餌療法の導入、ならびにプログラムの間にその食餌療法に従うこと
●カイロプラクターによる背骨の調整
●腹部へのひまし油パック
●マッサージ・セラピストによるオイルマッサージと家庭でのマッサージのトレーニング
●コロニック(洗腸)・セラピストによる洗腸洗浄法
●個人的にケイシーのウェット・セル装置を用いること(ウエットセルの簡単な説明)
●癒しための物理的、心理的、そして霊的な側面に関する講義に参加すること
※非侵略性:針や管などを体内に挿入しないで診断する方法についていう。
(2)4ヶ月間家庭での治療プログラムに従うこと、そしてそれは以下を含んでいました。:
●プログラムで紹介された食餌療法の毎日の厳守
●プログラムで与えられた指示に従い、マッサージに続きウェット・セル装置の定期的な使用< /p>
●癒しのために精神的/霊的側面へ注意を傾けること
●治療、そして治療に関連した出来事の工程日誌を毎日つけること
(3)4ヶ月後3日間の追跡調査の評価を行うために戻ってくること、そしてそれは以下を含んでいました。:
●非侵略性の自立神経系の評価を再度繰り返し行うこと
●症状と精神的/感情的/霊的に関する質問事項に書き込み、評価を行うこと
●治療とサポートの問題に関するグループによる討議
●長期にわたる治療とサポートを計画すること
ケイシーのアプローチ
パー キンソン氏病に対するケイシーのアプローチは、身体が神経系の再生を通して健康を維持するのを促す際に重要な役割を果たすものとして、腺に焦点を当ててい ます。42人の人たちがエドガー・ケイシーから77件のリーディングを与えられましたが、それらの人たちの診断は明らかにパーキンソン氏病でした。この病 因に関連したいくつかの例がここにあります。
「腺の分泌が妨げられている。 ゆえに、反応及び協調の両方における中枢となるものに対して、交感神経系及び脳脊髄系の間で協調不能が生じたのである。」(754-1)
「こ れらは主に腺系に対しての効果に関係がある。しかし破壊的な諸々の力がより直接的に神経系に影響を与えている。というのも脳脊髄系及び交感神経系、あるい は体内の反応における自律神経系の間の協調において、ある種の片寄りがあるという習慣のためである。」(1551-1)
「我 々が見るところ、ここに見られる症状は、身体がその知覚能力を失ってしまったときを除き、脳から運動器官の中枢までの随意神経反射運動の統制がきかない、 という段階にまで達してしまった症状である。これは体内で、また交感神経系と脳脊髄神経系の間の協調を制御する排出器官の循環の葉(よう)で、どのよう に、そしてどこでこれらの活動が妨げられているのかを示している。」(4805-1)
腺 を刺激するために、そして神経系の間の協調を回復させるためのアプローチとなる2つの主だった方法は、オイルマッサージ、並びに金および/または銀を用い たウェット・セルを使用することです。オイルマッサージはさまざまな症例の73%で勧められました。最も一般的に勧められたマッサージ・オイルはオリー ブ・オイル、ピーナッツ・オイルでした。オイルマッサージは通常、熱いお風呂や熱いお湯で身体をふいた後で脊髄に沿って行われるべきで、特にウェット・セ ルの使用に引き続き行われるべきものです。特別の注意を持って、首と背中の下側の(注:神経・血管・繊維などの)叢(そう)の部分を通してマッサージが行 なわなければなりませんでした。
にきびの食糧に役立つこと
ウェッ ト・セル電池はさまざまの症例の64%で勧められました。ウェット・セルは本来、蒸留水、硫酸銅、硫酸、亜鉛、そしてヤナギの木炭(willow charcoal)から成る溶解液の中に入れる金属製の棒を含んだ電池です。このように装置を構成することで、非常に微弱な直流電圧(約26ミリボルト) が作り出されます。ほとんどのケースでは、他の異なった化合物が入っている「溶解液のビン」を通して微弱な電流が通り抜けます。パーキンソン氏病に対し て、そして神経系に係わっている大抵の慢性的状態に対して、この化合物とは通常、塩化金のことを指していました(塩化金はさまざまな症例の90%で用いる ように勧められた)。同様に勧められたものは、樟脳と銀(それぞれ41%)、アトミダイン(9%)、そして※ウィッチヘーゼル(4%)でした。ニッケルの 電極は大抵「腹の中央と乳び管の叢」(身体の右側、へそから右側に2~3インチ[注:1インチ=2.54cm。従って約5~8cm]、そしてへその上側) の上に置かれ、そして銅の電極が脊椎に沿って4つある中枢のうち1つの上に置かれます。溶液ビンの中に金を用いる場合、銅の電極は通常、背面の第9番椎骨 の上に置かれます。樟脳か銀を用いる際は、この電極は最も一般的には背面の第2/第3中枢の上に置かれました。マクミランとリチャーズ(1994)はこれ らの溶解液を用いたウェット・セルとその使用法に関しての詳細についての論文を書いています。
※ウィッチ・ヘイゼル:アメリカンマンサクの樹皮と葉から採る流動エキス。
食 餌療法に関して、ケイシーは通常、低脂肪、上質で新鮮な野菜を勧め、揚げた食べ物は食べないように指示しました。パーキンソン氏病、または神経の回復を要 求する他の症状に関しては、生の野菜、ニンジン、レタス、セロリ、そしてオランダガラシ(クレソン)を摂ることが特に勧められました。カルシウムを豊富に 含む食べ物も一般的に勧められ、「ビーフ・ジュース」は全身の衰弱を助けるために摂るよう時折言及されました。
リー ディングを読んでみると、パーキンソン氏病を癒すことは長期間のプロセスであることが明確です。リーディングの情報を受け入れた各個人がどうにようにやっ ていくか、ということに関しては広範囲にわたる予測がたてられました。リーディングを受け取った人たちのうち6人は病状が既に進んでしまっていたため、こ れらの人たちに対する勧めは、主になんらかの症状の軽減を提供することを促すだけの内容になってしまいました。他の人たちに関しては、リーディングは改善 に関してかなり楽観的でした。数人の人たちが、治療を始めて1ヶ月~3ヶ月のうちに重要な変化を予期できると言われました。私たちはその楽観的なリーディ ングを信じて、4ヶ月の治療期間を定めました。プロジェクトを振り返ってみると、確かに4ヶ月後に明確な変化を認めることはできませんでしたが、平均的に 言って、より大きな改善を認めるためには恐らくもう数ヶ月の治療を継続する必要がある、ということをプロジェクトの結果は示しています。
ま た同時に、リーディングの多くの報告を読んでみると、患者に対するサポートが必須であるということが明確です。ケイシーからパーキンソン氏病のリーディン グを受けた人たちのほとんどが、要求された時間の期間の間に実際には行わなかったのです。私たちの優先順位の1つは、サポートの問題に焦点を合わせること で、リーディングによるデータを有効的に活用するということでした。
ケ イシーのアプローチは主流となる医療的展望とは違いますが、金と銀の両方の係わりに関して、実際に起こりうる効力について指摘したいくつかの医療的文献が あります。人間の身体の中での金の役割に関した文献はごくまれにしか見当たりません。金の化合物は、関節炎の治療における坑炎症性の特性があるものとして 有効的に扱われてきましたが、金は通常不活性のものであると考えられています。銀は抗菌性の特性を有しており、新生児の目の感染を抑えるために用いられて います。かつてたった1人の研究員だけが神経系における病因に対する金と銀の関係性を調査したことがありました。エル-ヤズィギ等(1984、1990) が、脳の新生物(脳の腫瘍)を持つ患者の脳脊髄液の中にある、さまざまな異なった※微量元素のみならず、銀と金に関しても着眼しました。悪性腫瘍を持つ、 対照標準患者における(脳脊髄液の)濃度の割合は、銀に関しては2.31でした。エル-ヤズィギ等は、この増加してしまっている濃度に関する生化学的なメ カニズムは未知であると述べています。金そして腫瘍と対照標準の被験者の間には、一定した関係性はありませんでしたが、松果体の腫瘍 (pinealblastoma)を持つある1人の患者における金の濃度は、対照標準患者あるいは他の腫瘍のタイプを持つ人たちの濃度よりも約2倍の量で した。ケイシーが述べたところによると、松果体は人間の組織の中で重要な役割を持っているため、この関連性(注:松果体と脳脊髄液内の金と銀の割合)は引 き続きの調査の価値があるものと言えるでしょう。ダグラス・リチャーズとの個人的な文通(1997年1月)の中で、エル-ヤズィギは神経系の中での金の役 割を他の誰かが研究したことがあるかどうかについては気付いていなかったと述べており、彼自身この調査を続行しなかったそうです。
※微量元素:植物・動物の組織内に微量必要とされる(金属)元素;銅・コバルト・マグネシウム・マンガン・亜鉛など。
ま た、パーキンソン氏病の電磁気エネルギーによる治療に関するいくつかの非常に興味深い文献があり、そしてそれはウェット・セルに関連性があると言えるかも しれません。サンディック(1993、1994a、b)、そしてサンディックとデーパパス(1993)は、薬への代替物として、頭蓋外で行われた※ピコテ スラ(picotesla)の電磁気領域を用いてパーキンソン病を治療し成功をおさめたことがあります。サンディックとデーパパスは、松果腺は磁気を引き つけるものであると述べ、電磁気領域の臨床的効果は松果腺によって媒介されていると提唱しています。
※ピコテスラ(picotesla): これは電磁気領域の強さを測定するためのものであり、非常に微細な領域の強さを測るために用いられる。
方法
被験者の募集、選択、そして※告知に基づく同意
パー キンソン氏病の被験者たちはベンチャー・インワード(Venture Inward)の雑誌の中での告知を通して募集されました。潜在的なパーキンソン氏病の症状を持つ被験者たちは、書き込むことが出来るように医療履歴と情 報を報告するための書式が与えられました。仕上げられた書式の中から、メリディアン・インスティテュートの職員はこのプロジェクトから最も恩恵をこうむる と思われる人たちを選びました。成人した被験者たちだけが参加することを許されました。それ以外では、年齢、性別、あるいは人種に基づくいかなる制限もあ りませんでした。 10人の参加者が最終的に選ばれ、参加することになりました。
被験者たちはこの研究に参加することで財政的な報酬が支払われることはありませんでした。調査と治療の費用の全ては、バーデン/ベルトン寄付金(the Barden/Beltone grant)によってA.R.E.に支払われました。住宅、食事、そして交通手段に関連したコンフェレンス(会議)の費用は、被験者によって支払われました。
コ ンフェレンスの始めに、プロジェクトの内容が調査員によって詳細に説明され、被験者たちは告知に基づく同意の書式に署名しました。その書式は、このプロ ジェクトがいかなる因習的なセラピーや医薬品を中止するようなことは含んでいない、ということを強調していました。被験者たちはひまし油湿布、オイルマッ サージ、あるいはウェット・セルを適切に実施することで、何らかの既に知られているの重大な危険性をこうむることはありませんが、腸の洗浄から腹部におけ る何らかの不快感の多少の危険性はあるということを告げられました。被験者たちはまた、全ての被験者の医療記録はエリック・メイン医師の監督のもと、メリ ディアン・インスティテュートに保管され、その秘密性は一般に容認された医療標準にのっとって保護されると告げられました。
評価とデータ収集
最初の評価とデータ収集はコンフェレンスの1日目の朝に行われました。その目標は治療の効き目の評価に関する基準線を設けるためでした。その評価は以下を含んでいました。
●カイロプラクティックによる評価と温度記録計(サーモグラフ)の写真
●簡単な医療上の身体検査
●主観的な症状とライフスタイルに関する質問事項
●自律神経系の評価
主観的な症状とライフスタイルによる影響力の最終的な評価は、4ヶ月後、追跡調査を行うために設けられた週末に行われました。
カイロプラクティックによる評価と温度記録計(サーモグラフ)� �写真
カー ル・ネルソン医師はカイロプラクティックによる評価を行いました。温度記録計の写真は、フレキシ・サーム(Flexi-Therm)液晶温度記録計カメラ を用いることで、胸部の脊柱と腹部の写真が撮られました。さまざまな脊柱の問題が被験者たちの中にはありましたが、そのいずれもが明らかにパーキンソン氏 病に対して特殊なものというものではありませんでした。
医療上の検査
エ リック・メイン医師はコンフェレンスの始めに、パーキンソン病の症状の重症度を評価しました。クリスティン・サンティアニ医師は追跡調査のためのコンフェ レンスで被験者たちの症状を評価しました。これらの評価は主観的な質問事項の答えを確かなものにすることになりました。
主観的な症状とライフスタイルの評価
ディ ビッド・マクミランは、症状とライフスタイルに関する質問事項を処理し、他の症状がパーキンソン氏病と共存しているかどうかを決定するためのインタビュー を行いました。質問事項は、パーキンソン病の症状と生活の質を調査するためのものと、精神的/感情的/霊的な問題を調査するためのものに分けられました。
症状/生活の質に関する質問事項
自然な減量食品のリスト
症 状のチェック・リスト これはその他さまざまな病気の症状のみならず、パーキンソン氏病の症状を含んだ一般的な医療的症状に関する61項目から成るリストです。5つの回答の選択 肢は「無し」から「極度」までの範囲にわたっています。この質問事項はプロジェクトの始めに、家庭における治療の間1ヶ月の間隔をおいた時点で、そして追 跡調査が行われた週末に、被験者によって書き込まれました。
パーキンソン氏病の症状のチェック・リストこれは「無し」から「極度」までに渡る5つの選択肢による、パーキンソン氏病に特定した症状の29項目から成るリストです。この質問事項はプロジェクトの始めに被験者によって書き込まれましたが、その後は用いられませんでした。
活 動の評価 これは「運転」、「買い物」、「セックスを行うこと」、そして「宗教的礼拝に行くこと」のような活動に関する23項目から成るリストです。それは特定の症 状に関してを抜きにして、生活の質を計るためのものとして意図されました。「何の制限もない」から「非常に制限がある」まで、各項目に関しては6段階の回 答があります。その得点は0点の最も低い点数(どのような活動を行うことに対して何の制限も無い)から115点(全ての活動において常に制限がある)まで の回答の総計です。この質問事項はプロジェクトの始めに、家庭における治療の間1ヶ月の間隔をおいた時点で、そして追跡調査が行われた週末に、被験者に よって書き込まれました。
毎 日の機能の評価 これは毎日の機能に関する病気の影響力を評価するために意図された11項目から成る質問事項です。それは「書くための、そしてまた話すための私の能力 は...」、そして「明確に考えるための、そして物事を覚えておくための私の能力は...」のような項目から成り、その回答の選択は「影響を受けていない」、そし て「適度に影響を受けている」のような回答から成っています。また各項目の終わりには、「ケイシー療法の養成法を始めるにあたり、私の症状は...だと感じ る」と共に、例えば「非常に改善した」、そして「非常に悪化した」のような回答の選択肢を含んでいます。この尺度で可能な得点数は、11点(影響を受けて いる機能は何もない)から47点(全ての機能が強度に影響を受けている)までの範囲に渡っています。この質問事項はプロジェクトの始めに、家庭における治 療の間1ヶ月の間隔をおいた時点で、そして追跡調査が行われた週末に、被験者によって書き込まれました。
薬 の副作用の評価 これは神経病、そして心理的疾患を治療するために用いられている薬の典型的な副作用に関する、21項目から成るリストです。各項目に関しては6段階の回答 から成り、「無し」から「非常に重度」までに渡っています。その回答の総計の得点は、0点の最も低い点数(副作用無し)から105点(多くの非常に重度の 副作用)までになります。この質問事項はプロジェクトの始めに、家庭における治療の間1ヶ月の間隔をおいた時点で、そして追跡調査が行われた週末に、被験 者によって書き込まれました。
精神的/感情的/霊的な事柄に関する質問事項
心 構えと感情の評価 これはディビッド・マクミランによって創り出され、エドガー・ケイシーによってしばしば取り上げられた問題を基にした 15項目から成る質問事項です。それは、「私は非常に協力的な人間である」、そして「人を信頼することは難しいと思う」のような項目から成っています。可 能な得点数は15点(非常にネガティブな心構え)から60点(非常にポジティブな心構え)までに渡ります。この質問事項はプロジェクトの始めに、家庭にお ける治療の間1ヶ月の間隔をおいた時点で、そして追跡調査が行われた週末に、被験者によって書き込まれました。
ベッ クの鬱病の調査記録 これはベック等(1961)によって創り上げられた鬱病の症状の標準的評価です。それは例えば「私は憂鬱で悲しく感じる」、そして「私は以前よりもよく泣 く」というような21項目から成っています。可能な得点数は0点(鬱病の症状無し)から約70点(いくつかの項目に関しては1つ以上の回答に印を付けるこ とが出来たが、その他の項目に関しては概して1つだけ印が付けられた)までに渡りました。この質問事項はプロジェクトの始めに、家庭における治療の間1ヶ 月の間隔をおいた時点で、そして追跡調査が行われた週末に、被験者そしてサポーターの両方によって書き込まれました。
霊 的幸福度の尺度 これは「霊的な幸福度」(パルートズィアン&エリソン、1982;エリソン&スミス、1991)に関する20項目から成る評価です。その項目は2つのタイ プに分かれています。 1つのタイプは一般的な(「存在に関する」)幸福度と目的の意義、例えば、「私は、人生はポジティブな体験であると感じる」、あるいは「人生はそれほど意 味がない」というようなものに関して見ます。もう1つのタイプは、例えば「私は個人的に神と意義深い関係性を持っている」のように、神との関係についてキ リスト教的概念に基づく宗教的な幸福度を評価します。可能な得点数は20点(意味の無い人生)から120点(高度な存在性と霊的幸福度)までに渡ります。 エリソン&スミスは、この尺度と物理的な幸福度、そして肉体的な病気への肯定的な適応能力の間の、肯定的な相関関係を列挙しています。この質問事項はプロ ジェクトの始めに、家庭における治療の間1ヶ月の間隔をおいた時点で、そして追跡調査が行われた週末に、被験者そしてサポーターの両方によって書き込まれ ました。
霊 的存在の指標 これは霊的実践、信念、そして経験に関する7項目から成る質問事項です(カス等、1991)。これらの質問は霊的側面の多様性に関して聞こうとしているた め、私たちはこれらの項目を1つの得点に結び付けませんでした。このカス等のシステムによって得点が付けられたとき、私たちの被験者全員は、霊的存在から 見て高く、そして狭い範囲で得点が付けられました。さまざなな体験の強度/多様性を更に区別するために、私たちは7つ目の質問と共にいくつかの回答を加 え、そしてそれはどれだけ被験者たちが神への信仰を強めてきたかに関して1から4の尺度に基づく13点から始まる霊的経験についてのものでした。そして 13点の最も低い得点(何の霊的経験もない)から52点の高い得点(全て非常に深淵な霊的経験がある)から成っています。この質問事項はプロジェクトの始 めに、家庭における治療の間1ヶ月の間隔をおいた時点で、そして追跡調査が行われた週末に、被験者そしてサポーターの両方によって書き込まれました。
癒 しに関する質問事項 これはディビッド・マクミランによって創り出された6つの項目から成る質問事項で、ウェイン・ジョナス(シュナイダー、1994)によって吟味された癒し に関する6つの形態をカバーしています。それらは治癒、ケア、人生の質、実行能力の可能性、啓蒙、そして魂の進化を含んでいます。それは、癒しに関する6 つの形態の1つ1つに各被験者によって重要であるとされたものを、そして彼らが癒しのそれぞれの形態が実際に起こったかどうか感じているかの割合を評価す るために用いられました。その評点が1つの測定に結び付けられるようには意図されてはいません。
自立神経系の評価
自 律神経系の機能のいくつかの面が、コンピューター化された装置(バイオパック・インストゥルメンツ MP 100WSW)を用いてダグラス・リチャーズによって評価されました。私たちは心電図を用いて心臓の速さ、※フォトプリサイモグラフ (photoplethysmograph)を用いて指と足の指の脈拍、皮膚の伝導性(電気皮膚反応)、呼吸、そして指の温度を測定しました(プロトコー ル、補遺B参照のこと)。私たちの目標は、パーキンソン病に見られる神経系の協調不能の形態を調査することでした。私たちは、パーキンソン氏病の文献(即 ち、ジョスト等、1995;ネッテン等、1995;ワング等、1993)に基づき、心拍変異性と電気皮膚反応の両方での異常を予期していました。
※ フォトプリサイモグラフ(photoplethysmograph):これは指に光のビームを送る機械で、どれだけ強くそのビームが反射されたかを測定す るためのもの。その反射光は指の中の血液の量いかんによって決まるため、これは指の血液循環の測定のために用いられる。
家庭療法のプロトコールと監視
コンフェレンスの始めは、参加者たちが家庭で治療を実行することが出来るようにするためのトレーニングを経験することでした。 家庭療法のための詳細に書かれた指示、1ページから成る治療のプロトコールの概要(補遺A)、工程日誌表(補遺C)と共にプロトコールへの追従、症状の変化、 そして何らかの有害な効果が発生した場合に備えそれを記録するために1冊の筆記帳が与えられました。 家庭療法の経過の間、被験者は1ヶ月を基準とした彼らの進行に関する工程日誌を提出するようにと要請されました。 被験者たちは、薬を含め彼らの医師に明確に相談すること無く、彼らの状態に関する現在の医療上の治療を修正すべきではないということが強調 されました。そのような修正を行った場合はどんなものであれ、毎日の工程日誌に記されなければなりませんでした。
結果と協議
最初の評価
質問事項と生理的測定値の分析
身 体検査とあわせて、症状と生活の質の質問事項は被験者たちの広範囲に渡る疾患を明らかにしました。同様に、精神的/感情的/霊的な質問事項も同じように広 範囲に渡って変化していました。表1は質問事項の結果を示しており、表2は質問事項の中の相関関係を示しています。少ない見本の範囲(10)は、非常に高 度な相関関係が統計上の有意性(重要性)のためには必要であるということを意味しています。そのためこれらの結果は一般的なパターンを見るためには最も有 効なものなのです。さまざまな質問事項の内容はパーキンソン病の影響力に関する似通ったさまざまな状況を測定することになりました。しかし、その得点の中 における相関関係は、質問事項の内容が似通った病気の影響力といったものを測定はしなかったことを示しています。
電 気皮膚反応と心拍変異性は、パーキンソン氏病の症状と相互に関係があることを予期された2つの自律神経系の測定値でした。電気皮膚反応(基準となる皮膚の 伝導性と4つの自律神経系のテストへの反応を総括して測定された)は比較的正常で、多発性硬化症の患者のものよりもより高いものでした。表3は電気皮膚反 応(GSR)と心拍変異性の測定値(HRV)に関する平均と標準偏差を示しています。 GSRの報告はその基準線、4回の自律神経のテストへの反応、そして(※マイクロジーメンスによる)これらの測定値の総計を示しています。 HRVの報告は1分間に6回の呼吸に限定した際の深い呼吸を行っている間の心拍の範囲、また1分間に6回の呼吸に限定した際の、そして1分間に12回の呼 吸に限定した際の深い呼吸を行っている間の.1と.2ヘルツでの(※FFTからの)周波数域能力の範囲を示しています。後者の2つの測定値は交感神経と副 交感神経の活動をそれぞれ示すために意図されました。
※マイクロジーメンス:[電]ジーメンス(mhoに相当するコンダクタンスのSI単位;
略 S、マイクロジーメンスは10-6ジーメンス;記)
※FFT:FFT は Fast Fourier Transform(高速フーリエ変換)の略語である。それは心拍を記録している際の周波数を見るためのコンピューター・プログラムである。 HRV(心拍変異性)の場合、FFTを用いることで、どれぐらいのエネルギーが異なった周波数で見られるかということを示すことが出来る。このエネルギーはスペクトル・パワーと言われている。それは交感神経と副交感神経系がどれほど健康かを測定する。 1 と.2ヘルツは交感神経と副交感神経系の周波数の数である。
パー キンソン氏病患者の平均のGSR反応は、それよりも前に研究された多発性硬化症の患者の反応よりも実質上高く、神経系の疾患を持たない人たちのそれと似 通っていました。一方、心拍変異性は非常に低く、自律神経系の機能不全を示しています。主観的な測定で見てみると、多発性硬化症の患者とは対照的に、 GSRあるいは心拍変異性のいずれかでの相関関係は無いように見受けられます (表3と4)。
こ れらの結果は、自律神経系の機能不全があるということ、そして20%あるいはそれ以下が単一の検査での異常を示しましたが、パーキンソン氏病の患者に対す る、ワング等(1993)、ネッテン等(1995)、そしてジョスト(1995)の観測結果と一致しています。一般的に言って多くの異なった測定の結果 は、自律神経系の機能不全を診断する際に考慮されます。
追跡調査の評価
毎日の工程日誌からの進行度
治 療のプロトコールへの追従と改善に対して主観的に認知するための工程日誌が、1ヶ月の間隔をおいて被験者によって提出されました。図1は月ごとの報告書を 提供してくれた9人の被験者たちに関しての症状の認知された改善をグラフで示しています。その傾向を示す線は明らかに上向きですが、同様に重要な改善が認 められるまでには、何人かの人の中では引き続き数ヶ月の治療が必要であることが明らかでした。何人かの被験者は途切れ途切れでプロトコールに追従しました が、それらの人たちの結果は疑う余地なく進行度の割合に影響を与えていました。
質問事項と生理上の測定値の分析
要 約された質問事項。 (注:被験者たちに配られた)要約された質問事項の内容は、被験者たちにプロトコールのさまざまな要素への彼らの追従度を評価し、さらに彼らのパーキンソ ン氏病の症状における変化、そして彼らの心構えと感情の持ち方の変化を評価するために要求されたものです。被験者全員は、およそ同程度の追従度(彼らの回 答は「たいていは...」となっていた)を報告しました。ウェット・セルの追従度は一貫していましたが、被験者たちがウェット・セルの後のオイルマッサージを 得ることができたかどうかは広範囲に渡って変化していました。何人かは一定したサポートを得ることができましたが、その一方で他の人たちは全くサポートが 得られず自分でマッサージを行わなければならなかったり、マッサージを行わなかったりしました。被験者たちは、1点=多くの改善、4点=変化無し、そして 7点=更に悪化してしまった、というように7点の測定値で改善度を評価しました。被験者たち全員は心構えと感情の持ち方における改善を報告しました(平均 は1.7点で、適度の改善から多くの改善の間)。パーキンソン氏病の症状では、平均は3点で「少し改善した」でした。 1人は素晴しく改善し、1人が適度に改善し、4人が少々改善し、そして3人が変化無しでした。しかしながら、変化の無かった被験者ですら実際インタビュー を行った時は、微妙な変化があったと報告しました。
追 跡調査の質問事項と生理上の測定値。表5は追跡調査の質問事項の結果を示しています。表6は追跡調査における生理上の測定値の結果を示しています。表7は 追跡調査の質問事項の中での相関関係を示しています。そのパターン - 質問事項はすべてパーキンソン氏病のいくぶん異なった状況を測定している - は基準線を示す質問事項のパターンと似通っています。表8は生理上の測定値と追跡調査の質問事項の相関関係を示しています。そのパターンは再び基準線と似 通っていました。そして主観的な質問事項と自律神経の測定値の間には何の関連性もありませんでした。事実、最も顕著である相関関係のいくつかは、サポー ターの人たちの質問事項と患者たちの生理機能に関してのものでした。どちらかと言えば、患者とサポーターである人たちの質問事項の間には高度の相関関係が あります。そのためこのことは患者とサポーターの人たちとの間の親密な結びつきを示す証拠と言えるかもしれません。相関関係は因果関係を作り出すことは出 来ないため、サポーターである人たちの心構え/感情の持ち方が、患者によるパーキンソン氏病の症状の知覚に影響を与えたのかどうか、あるいは患者の疾病が サポーターである人たちの心構え/感情の持ち方に影響を与えたのかどうかを言うことはできません。恐らく2者間の相互作用があるのかもしれません。
質 問事項の比較の前と後。 要約された質問事項で書き込まれた症状ならびに機能における少々の改善は、症状と心構え/感情の持ち方の両方に関する個別的な質問事項でも反映されていま した。これら2つ(症状と心構え/感情の持ち方)のタイプにおける測定値の相違は、要約された質問事項が、プロジェクトの行われる前の6ヶ月の期間を基準 線として、過去を振り返った際との比較を要求していたからです。比較の前と後は、基準線と追跡調査で処理された同一の質問事項での、数字による得点の単純 な引き算で示されました。従って、プロジェクトの行われる以前の症状に関する記憶は何も要求されませんでした。
全 体的に見て、さまざまな主観的な症状の相違は小さく、統計上の有意性(重要性)には達しませんでした(しかし少ない標本は考慮に入れられなければなりませ んでした)(表9と10)。例外はGSRの結果でした。 追跡調査でのGSRの測定値は、全て基準線のものよりもかなり悪くなっていました(換言すると、より少ない反応性を示しました)。この結果に関して私たち は何の説明をすることも出来ません。しかしながら、前に付記したように、多発性硬化症の被験者たちと比較すると、パーキンソン氏病の被験者たちは基準線の 測定値ではより正常な GSRを示しました。また主観的な測定における相違と生理的測定値での相違の相関関係に関しては、何らかの明瞭なパターンはありませんでした (表11)。
インタビューと質問事項から得られた個人的な体験
プ ロジェクトの4ヶ月の段階で得られた最も興味深い結果は、質問事項からのものでも統計的な分析からのものでもありませんでした。それは書面で書かれたコメ ントや参加者との個人的なインタビューから得られました。それらの結果はプロジェクトそれ自体に対して非常にポジティブでしたが、何人かは大きな個人的な 問題を解決しようと努力しなければなりませんでした。
ここにコメントと観測報告のいくつかの例があります。個人個人のより完全なケース・スタディの情報も入手可能です。
J.R.: 「私が体験しているこの経験は、パーキンソン氏病との私の関わり合いで重大な転機となることを可能にしました。そして私はそれを深く感謝しています...私は この「不治の」病から、ゆっくりと、しかし持続的に機能が回復しつつあるのが感じられます。私は私の身体にだんだんと体力、生命力、そして協調運動が戻っ てきていることを驚きながら見守っています。ブロッコリの頭の部分をきざんだり、よりひもをほどいたり、読み取れるメモを書いたり(書くことが出来るとい う私が新たに取り戻した能力を、私は見せびらかしています!)といった他の人にとっては簡単な作業や、そして何よりもまず9ヶ月の何も出来なかった状態の 後ついに車を運転するための協調が戻ったことは、誠に喜ばしいことでした。」
J.I.: 「私はこの全てのことを通して、霊的な覚醒に気付きました。私は以前も自分が霊的であると思っていましたが、私は神により近く、そして神が私に耳を傾けて くれているのが感じられます。パーキンソン氏病は非常に恐ろしいもので、私の最良のものを奪いつつありました。しかし今それはもはや大きな問題ではなく なってしまったのです。私は神と共にそれを乗り越えようとしていますが、もう私はそれを乗り越えようとしているのが分かります。私は仕事から戻ると家に着 くとウェット・セルが待ち遠しくて仕方ありません。私自身をその装置に備え付け、瞑想のときにそれを使うことは快適なことです。」
「学 校では仲間がチョコレートチップスの入ったクッキーを焼いたりします。長い間、私はなぜみんながそのクッキーを夢中になって話しているのか分かりませんで した。それから約2~3週間前、私はそのクッキーの匂いを嗅ぐことが出来たのです。私は、あの匂いは何?と言いました。するとみんなは、それはクッキーだ と言いました。私は嗅覚が戻ってくるまで、私が嗅覚のほとんどが失われてしまっていたことを知らなかったのです。それは素晴らしいことでした。 それは私にとっての奇跡です。」
G.G.: 「このプログラムは...、聖霊からの真の手引きと共に、私の症状が回復する際の奇跡となったのです。私はこのプログラムへの参加が始まってからというもの、 より健康になっており、私の回復に対して長足の進歩をとげました。しかし依然としてもっと達成すべきことがあります。今私は従うべき明確な道が目前に見え ます。」
「私の嗅覚も今まで以上に良く働いています。それは私にとって本当に感動的なことです。」
J.S.: 「プロジェクトにかかわった私たちは皆、その体験から恩恵を得て、より優れたエネルギー、より強くなった感覚知覚能力、そして薬に頼ることが少なくなった という点から、私たちは改善したということを信じています。私は私自身の生活の質が改善したこと、そしてプログラムを長期間継続することで、もっと優れた 恩恵が得られるであろうと感じています。」
J.P.:「私は肉体的のいくつかの変化を認めますが、悪魔はまだそこにいます。私は心構えの変化、そしてより楽観的になったのが感じられます。この状態に至るまで何年もかかりました。それを完全に変えるにはまだ時間がかかると感じています。」
L.R.: 「奇跡と言えば、再び何かの匂いを嗅ぐことができるようになったことに気付いたというのがありましたが、同様に見ることが出来るようになったという奇跡も あるのです。黒い靴下と青い靴下、そして青い靴下と黒い靴下をはく代わりに、私は今濃紺の靴下を両足に、そして濃紺のズボン一着を穿くことが出来るように なりました。私はそれを室内の灯りで行うことが出来ますが、以前は、その能力がどれほど長い間どこかに行ってしまっていたことに気付いていませんでし た。」
L.Y.:「プログラムを通して、私は私が知っているもっとも美しいもののいくつかと接触を持つことが出来ました。その美しいものとは、霊、忍耐、そして尊厳といった力を身につけている人たちのことです。」
M.R.: 「私たちのグループの何人かの人たちとは違い、私は歩くこと、あるいは話すことが簡単になったり、または歩いているときや手を使っているときにより多くの 体力を感じるというような明確な改善はまだ経験していません。しかしながら、私の背骨を通して新たな種類の熱が上昇し始めました。私は、この進展は癒しと 呼ばれる偉大な神秘の1部ではないかと思っています。」
結論
こ の報告でカバーされた4ヶ月の期間、ほとんどの患者の中で主観的なパーキンソン氏病の症状における軽度から中位の改善がありました。ケイシー・リーディン グと多発性硬化症のプロジェクトからの私たちの成果は、慢性的な神経系の病気は非常に長期に渡るプロセスであるということを提示しています。治療を始めて 1年後の結果を集めた場合、それはケイシー療法の長期に渡る恩恵についてもっと私たちに語ってくれるように思われます。
物 理療法 - 食餌療法、ウェット・セル、マッサージ - は簡単な作業ですが、ケイシー・リーディングが言っているように「一貫性と持続性」を要します。このプログラムを成功させるためには信頼できるサポー ター、あるいはネットワークが必ずや必要となります。多発性硬化症のように、パーキンソン氏病は個人的な成長のためには素晴らしい機会を与えてくれると言 えますが、感情的な問題がしばしばサポートの状況を複雑にしてしまいます。
非公式の1年後の追跡調査からの結果
公 式のプロジェクトは4ヶ月後に終わりましたが、参加者のほとんどがセラピーを続行し、経過報告を提出してくれました。最初の10人のうち7人が1997年 10月に3日間再会するために戻ってきました。彼らは公式には再び評価はされませんでしたが、自分たちの体験を語ってくれました。これらのコメントの筆記 録はケース・スタディの書類の中に含まれています。ほとんどの人たちがゆっくりとした経過を続け、しばしば微妙な改善状態を見せました。例えば、車椅子を 使っていて歩くことに非常な困難を伴っていた女性、J.S.は移動に関する改善は何も出ませんでしたが、今まで以上の顔面の表現と笑うことの出来るという 能力が際立って改善しました。他の例として、J.P.の息子さんは「確かに効いています!父は若返ったように見えますし、どんな時でも今までより強くなっ たように見えます」と言っています。 T.L.のサポーターは「素晴らしく劇的な変化はありませんが、多くのポジティブな事柄と共に改善していっています...彼は今では手すりにつかまったり彼自 身をひっくり返したりすることなく、ベッドの中で寝返りを打ったりします。彼は今までよりも良く話すことが出来ますし、それはまるで言語療法士を見ている かのようです」と言っています。 J.R.のサポーターは「たいてい毎日、彼女には見て取れる多くのエネルギーがあります...動くことが今まで以上に容易になっているのが見て取れます。彼女 は私が彼女を初めて知ったときの彼女の状態よりも、その動作がもっと流動的になっています。私が始めて彼女を知ったとき、彼女は本当に、どんな流動的な動 きも行うことが出来ませんでした...彼女はウェット・セルを始めからと言うもの、その変化は観察している私たちにとって本当に驚くべきことです。それは識別 可能です。 変化はだんだんと起こっているのです。」
翻訳:堀幹彦
この記事は、テンプルビューティフルが、メリディアン・インスティテュートより許可を得た後、翻訳掲載しています。
☆推薦図書
○「ケイシーヒーリングの秘密」(たま出版)
・・・硬皮症から復活した患者の体験が紹介されている。
○「永遠のエドガー・ケイシー」(たま出版)
・・・エドガー・ケイシーとはどんな人物か、リーディングとはどういったものなのか、ウエットセルを使う前の必読書。
○「内なるドクター」(太陽出版)
・・・心の作用によって難病を克服した人たちのエピソードが紹介されている。ホリスティック医学についてご興味がある人にも。
○「健康の創造」(中央アート出版)
・・・ALSの原因をエネルギーレベルで探っている。
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◎ALSを克服する
◎多発性硬化症のリサーチ
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54歳のときにALSを発病。医師の診断によれば2年以内に死亡するだろうということだった。半年後、完全な寝たきりとなり、トイレや流動食の食事もすべ て介護が必要になったが、エドガー・ケイシー療法を開始することにより、半年で、回復の兆しが見え始める。現在は、杖があれば歩行可能で、同じALSの患 者を支援するために、世界中を講演してまわっている。アトキンソン氏の体験記は下記から入手可能(ただし全文英語)。
Hope Springs Eternal: Surviving a...
この記事の参照文献
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