メリディアン・インスティテュート /パーキンソン氏病に対するリサーチ報告
霊―精神―肉体の結びつきに関するリサーチ
エドガー・ケイシー・リーディングに基づく調査/
治療プログラムに関するレポート
1998年1月
1996年11月、10人の人たちが10日間の住み込みによる教育的治療プログラムに参加しました。その中で参加者たちはパーキンソン氏病 (Parkinson's Disease PS)に関するエドガー・ケイシーのセラピーの原理を教えられました。そのプロジェクトは、パーキンソン氏病の多くの症例は神経系内部の協調不能に関連し ているという仮説に基づき行われました。パーキンソン氏病の病状は神経系内部にありますが、その原因となる最初の問題は腺系の機能不全まで遡ることが出来 ます。身体の健康を促すことで重要な役割を演じている腺は、再生という行為を通して身体の健康を維持しているといった見解をケイシー・リーディングは述べ ています。腺系の機能と神経系の元気回復を刺激するために、金と銀を用いたウェット・セル電池を使用することが基本的治療となる物理療法です。また、オイ ルマッサージもウェット・セル電池と共に行われるべき重要な補足的なセラピーです。
被験者達は1997年3月に追跡調査の結果を送り返してきてくれました。パーキンソン氏病に関する調査レポートにまとめられているように、データが収集され分析されました。
要約
10 人の参加者が、パーキンソン氏病に関するエドガー・ケイシー療法として勧められた勧告方法の効果を調査するための調査プロジェクトに参加しました。彼らは 1996年11月、住み込みによる治療とトレーニング・プログラムをこなすために10日間過ごし、その後その治療のプロトコール(実験計画案)を継続する ために家路につきました。オリジナル・メンバーの10人のうち9人が、4ヶ月後の1997年3月に進行状況を評価するための追跡調査を行うために、ある週 末に戻ってきました。
治療のプロトコールは、金と銀を用いたウェット・セル電気装置の毎日の使用、オイルマッサージ、食餌療法を、理想、心構えと感情の持ち方、瞑想、そしてブレス(呼吸)・ワークと共に行うことを含んでいました。
物理的症状は、自律神経系(※電気皮膚反応と心拍変異性)の生理的測定値によるものと、各個人への主観的な質問事項によるものとの両方によって評価されました。精神的/感情的/霊的な状態は主観的な質問事項によって評価されました。
※電気皮膚反応 : 精神的刺激などによる皮膚の電気抵抗の変化;うそ発見器などに応用される。
一 貫してプロトコールに従った被験者たち(しかし被験者のいずれもが完全に、そして完璧にプロトコールに従うことは出来なかった)は、調査員による観察と主 観的な質問事項を基にしたところ、4ヶ月の間パーキンソン氏病の症状に対して、平均して軽度から適度の改善が認められました。多くの軽症の症状は興味深い 改善を示しました。例えば、2人の人たちは彼らが嗅覚を取り戻したことを報告し、1人は色の視覚能力が改善したと報告しました。多くの人たちが今まで以上 に顔面の感情表現を取り戻し、そして身体の震えが軽減したと報告しました。電気皮膚反応と心拍変異性の(注:徴候・病状が患者以外の人にも分かる)他覚的 に得られた測定値は、さまざまな症状の個人的な改善とは相互に関連はしませんでした。9人のうち1人が際立った改善を報告しており、1人は適度の改善を報 告しました。この改善の割合は、典型的に言ってケイシーが述べた予後(注:病気の経過の見通し)と一致しています。 1年後の非公式の追跡調査は、ほとんどの参加者に対して引き続きゆっくりとした改善が認められたことを明らかにしました。
概論
パー キンソン氏病は、脳内部(中脳)にある黒質の中のドーパミンを生産する神経単位(ニューロン)の退化に係わった疾患です。これは震顫、硬直、均衡と協調の 問題、疲労、膀胱と腸の問題、そして認識能力ならびに感情的な障害を含んだ症状をきたします。パーキンソン氏病の原因は分かっていません。
エ ドガー・ケイシーのリーデイングは、パーキンソン氏病の原因は神経系の協調(運動)不能であり、まず始めに腺に問題が発生するためであるといったアプロー チをとっています。この調査プロジェクトの目的は、治療に関してのケイシーによる勧告の効き目を調査するためのものでした。それは因習的な治療を補うと いったことを意味する、補足的療法でのプロジェクトではありましたが、因習的な治療に取って代わるということを意図するために行われたものではありませ ん。ケイシーの養成法は主として、ウェット・セルとして知られている低電圧の装置の使用、マッサージ、そして食餌療法を基礎に置いています。
そのプロジェクトは以下の構成要素を含んでいました。
(1)バージニア・ビーチに住み込みで10日間参加すること、そしてそれは以下の活動を含んでいました。:
●プロジェクトを始めるに当たり、背中と腹部の皮膚の温度記録計写真、そして自律神経系機能の※非侵略性の測定を含むパーキンソン氏病の症状の評価
●パーキンソン氏病の治療のためにケイシーによって勧められた食餌療法の導入、ならびにプログラムの間にその食餌療法に従うこと
●カイロプラクターによる背骨の調整
●腹部へのひまし油パック
●マッサージ・セラピストによるオイルマッサージと家庭でのマッサージのトレーニング
●コロニック(洗腸)・セラピストによる洗腸洗浄法
●個人的にケイシーのウェット・セル装置を用いること(ウエットセルの簡単な説明)
●癒しための物理的、心理的、そして霊的な側面に関する講義に参加すること
※非侵略性:針や管などを体内に挿入しないで診断する方法についていう。
(2)4ヶ月間家庭での治療プログラムに従うこと、そしてそれは以下を含んでいました。:
●プログラムで紹介された食餌療法の毎日の厳守
●プログラムで与えられた指示に従い、マッサージに続きウェット・セル装置の定期的な使用< /p>
●癒しのために精神的/霊的側面へ注意を傾けること
●治療、そして治療に関連した出来事の工程日誌を毎日つけること
(3)4ヶ月後3日間の追跡調査の評価を行うために戻ってくること、そしてそれは以下を含んでいました。:
●非侵略性の自立神経系の評価を再度繰り返し行うこと
●症状と精神的/感情的/霊的に関する質問事項に書き込み、評価を行うこと
●治療とサポートの問題に関するグループによる討議
●長期にわたる治療とサポートを計画すること
ケイシーのアプローチ
パー キンソン氏病に対するケイシーのアプローチは、身体が神経系の再生を通して健康を維持するのを促す際に重要な役割を果たすものとして、腺に焦点を当ててい ます。42人の人たちがエドガー・ケイシーから77件のリーディングを与えられましたが、それらの人たちの診断は明らかにパーキンソン氏病でした。この病 因に関連したいくつかの例がここにあります。
「腺の分泌が妨げられている。 ゆえに、反応及び協調の両方における中枢となるものに対して、交感神経系及び脳脊髄系の間で協調不能が生じたのである。」(754-1)
「こ れらは主に腺系に対しての効果に関係がある。しかし破壊的な諸々の力がより直接的に神経系に影響を与えている。というのも脳脊髄系及び交感神経系、あるい は体内の反応における自律神経系の間の協調において、ある種の片寄りがあるという習慣のためである。」(1551-1)
「我 々が見るところ、ここに見られる症状は、身体がその知覚能力を失ってしまったときを除き、脳から運動器官の中枢までの随意神経反射運動の統制がきかない、 という段階にまで達してしまった症状である。これは体内で、また交感神経系と脳脊髄神経系の間の協調を制御する排出器官の循環の葉(よう)で、どのよう に、そしてどこでこれらの活動が妨げられているのかを示している。」(4805-1)
腺 を刺激するために、そして神経系の間の協調を回復させるためのアプローチとなる2つの主だった方法は、オイルマッサージ、並びに金および/または銀を用い たウェット・セルを使用することです。オイルマッサージはさまざまな症例の73%で勧められました。最も一般的に勧められたマッサージ・オイルはオリー ブ・オイル、ピーナッツ・オイルでした。オイルマッサージは通常、熱いお風呂や熱いお湯で身体をふいた後で脊髄に沿って行われるべきで、特にウェット・セ ルの使用に引き続き行われるべきものです。特別の注意を持って、首と背中の下側の(注:神経・血管・繊維などの)叢(そう)の部分を通してマッサージが行 なわなければなりませんでした。
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